電車で、イチャつきカップルに遭遇したときの正しい心のあり方
夕方、打合せを終えた僕は、恵比寿駅の山手線ホームに向かっていた。
まだ5時前だからか、駅構内やホームで電車を待つ人もまばらで、ゆったりと時間が流れていた。
階段を上っている途中に、恵比寿駅独特の電車の発車を知らせるメロディがホームに響きわたっているのが聞こえた。
まずい!
僕は急いで階段を駆け上がり、新宿方面行き列車の最寄り入り口へと飛び乗った。
駅員さんには悪いことをしたなと思いつつも、息を整え左を見ると、
すげぇイチャついてるカップルが、僕の真横で、おでこ擦り合せながら、なんかぼそぼそ言ってるぅ!!!!!!
んで 笑
車内を見渡すと、そのカップルのやりとりをチラチラ見てる人も結構いるわけです。
それもそのはずで、
入り口横のスペースで、完全に自分達の世界に入ってる状態で、頭なでたり、おでこにキスし合ったり、抱き合ったりと、
結構なお手前なワケですよ。
で、車内の人を観察してみると、スゲー冷たい目線の人もいて、ピンとくるわけです。
あー、この人は、このカップルのことを、心の中ですげーバカにしてんだろなーって、ウゼーって軽蔑してんだろうなーっと思うわけで。
きっとこの人は、恋人がいても、こーゆーことはしない人だろうなって、誰でも想像がつく。
なぜなら、
自分が軽蔑する行為は、当然自分はできないワケで。
自分がバカにしてることは、できなくなるワケで。
車内でのイチャつきに関して言えば、当人たちの趣味とかもあるから、
したきゃすりゃいいし、勝手にすればいいからスルーすればいいんだけど、
これが別のことだった場合は、結構大変なことになるんです。
僕は27歳のときに、出版社でセミナーやる機会があって、
セミナーやったことないし、参考として、とりあえずネットに上がってるセミナー動画とか、プレゼンテーションしてる動画をいくつか見てみたんです。
そーすると、当時の僕から見ても、
へったくそな喋り方の動画もあるわけで、
おいおい、こんな年重ねてこのしゃべりって、マジ終わってんなwww
どんだけだよwwwてか内容うすいなwwww
わかりずれーwwwwwww
って思うものもあったわけです。
するとどうでしょう?
僕の中で、”マジ終わってる喋り方”は、できなくなりました。
セミナーしたことないのに。
人にバカにされる、相手にされなくなる可能性が生まれたからです。
可能性というより、確信に近い。
ということで、
絶対に負けられない戦いが勝手に始まりました。
そのため、
「こんばんは!本日は月曜日にも関わらず、お集りいただいてありがとうございます!短い時間ではありますが………」
って、当日話す内容を、最初から最後まで全てノートに書いて、ストップウォッチで測って、2時間の通し練習を5回くらいやって、ビクビクしながら当日を迎えました。
噛むなんて論外
どもるなんてクソ
お金もらって話すんだから内容が薄いなんてありえない
始まりは、人をバカにしたところからです。
「あ、噛んじゃったけど、伝わりましたよね、なはは!」って、
笑って場を包むなんて発想、全然ないわけです。
きっと、今日僕が電車で見たイチャつきカップルは、他人がイチャついてるのを見ても、全然何も感じないだろうし 笑
当人たちはすごい幸せなんだと思うんすよね。
それを見て、なんかヤーヤー思ってる人たちの方が幸福度が低かったりして 笑
人をバカにすんのは簡単だし、結果的に自分が上に立つことができるから、安心感っていう快楽を得られるし、ついついやってしまうけど、
自分の首をダイレクトに絞めることにつながるので、なるべくやめましょーね 笑
どーせなら、楽しいとか、興味深いとか、そういう自分の気持ちにフォーカスしましょー。
ではまた!!
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ここまで読んでくれてあじゃじゃした!
PS. 「ユミのおでこマジかわいいな…、食べていい?」っていう黒魔術の呪文みたいなセリフを、電車で唱えることは僕にはまだできない。